九州を代表する福岡県で有名なのがプロ野球の福岡ソフトバンクホークスや博多の豚骨ラーメンが挙げられます。昔は筑前国として黒田氏に治められていました。
葬儀については福岡県も前火葬と後火葬が混在しています。香典返しについては即日返しではなく、四十九日後に半返しで行う場合が主だそうです。それでは福岡県の主なしきたりやマナーについて紹介していきます。
通夜見舞いとは？
福岡では、参列者が通夜で香典のほかに違う品物を用意して遺族に渡す風習があります。これを通夜見舞いといって、お酒やお菓子、缶詰などの食べ物や飲み物を用意することが多く、参加したものは通夜の後、故人が独りにならないようにしゃべりながら、夜をすごします。残った場合は全員に配ります。
通夜見舞いをしてもらった人は香典返しの品物より多く返すのがマナーです。地域によっては持ち寄った人も食べるようで、皆で元気づけようと励ましあうという意味があるようです。
出棺時に茶碗を割る？
福岡県では出棺の際に故人が使っていた茶碗を割るしきたりがあります。これは故人の使っていたものを壊すことで帰る場所はもうないと教え、現実の世界からの未練を断つという意味が込められています。また一部では出棺の時に遺族で棺をもって3回まわすというしきたりがあります。これは棺回しと呼ばれていて、故人の方向感覚をなくさせて現実の家に戻ってくることができないようにするためだそうです。またこの周るという行動が仏教の修行にも多く見られ、現世の罪をなくすための行動だそうです。
手作りの飾り
八女市では、木と竹を用いて作られた四華花と六灯という仏具を近隣の男性が葬式の日の朝に作ります。どちらの仏具も仏教において大事なもので祭壇や焼香台に備えられます。
四華花は木棒に細く切った紙を沢山挟み込んだもので、お釈迦様がなくなった際に遺体を覆っている沙羅双樹の木花に由来しているといわれています。六灯は六道輪廻を表した仏具のことを言います。これらは出棺の時に納棺するか葬儀が終わった後に燃やします
出棺前の会食
福岡では遺族や参列者が出棺の前に会食をします。これは出立ちの膳とよばれていて故人と最後の食事をします。柳川市では冷酒も出すそうです。
